脱サラして植木屋になるまでの道のり

周囲の反対に心折られそうになりながらも、サラリーマンを辞め(2019年4月予定)植木屋になります。リアルタイムヒストリー。

悪口じゃないラブレター 東京ミルクホール

美しい歌っていうのは

醜いもの、汚いもの、惨めなものと合うとすげえ輝かせるんです。

 

ちょっと、日本語ヘンですけど。

こんな状況経験したことありますか?

 

 

私が初めてこの状況に遭遇したのは、

薄暗い、誇り舞う、小劇場の中でした。

今からもう5年以上前ですね。

「東京ミルクホール」という、

おっさんとおかま(主催者)だけの、

女なしの劇団。

客演も女なし。

男だけの舞台なんですけど。

強引に盛り上げて、

拍手とかさせて、

客席にも降りてきて、

客を舞台に上げたりも良くしてました。

ギャグセンスも抜群。

抜群過ぎて半分くらいしかついて行けないくらい。

劇団のテーマみたいなのが、「チープアンドゴージャス」なんですけど。

チープをギラギラのスパンコールで

飾っただけみたいな。

後で詳しく解説しますけど。

どうやっても売れないだろうと、

申し訳ないけど、

そう思っちゃっうような。

劇団で。

基本おちゃらけだし、

しっかりしめるとかなんか

なかったと思います。

良いところで、おケツ出しちゃう。

そんなイメージ。

これは、イメージですよ。

すっげえラスト近くの見せ場的なシーンで、

おケツ出す。

そんな「イメージ」の劇団です。

 

知人の勧めで、

観に行かせて貰ったんですけど、

どはまりしちゃって。照。

以後、すべての本公演に

足を運ぶことになりました。

(2017年のはいけてない)涙

 

 

ロマンチックな解釈ですけど。

この劇団見て、夢を諦めたっていうか、、。

私も劇団やってて、

役者やってて、

褒められることもあって、

役者とか劇団したいな。

と憧れたことあったんです。

どえらいお芝居作って、

ぶちかましたいって。

思ってたんですけど。

結局、せず。

サラリーマンに、なったんですけど。

 

これ観に行く前は、まだ少しその夢は生き残ってた気がします。

ノートにしょうもないネタ書いたりね、

まだしてました。

 

そのころ「東京ミルクホール」を観に行きまして。

私のやりたかったことが、

たくさん詰まっている

お芝居だったんじゃないかな。

(ウザイやつやな)

 

劇団のテーマが「チープアンドゴージャス」なんですけど。

チープがスケスケなんですよ。

ゴージャズの隙間から

明らかなチープが

モロで見えるっていう。

生活感のありまくる舞台なんですよ。

役者の体型やら。

主催者のハラスメントやら。

フトコロ事情やら。

ちらちらっていうか、ほんとモロで、

見せてくるから。

それ混みで、

もうそれもエンターテイメントに

混ぜ込んで、笑いもとって、ハラハラさせて、良い感じに持っていって、最後におケツ出すんですけど。

 

そこで、「美しい歌が、醜いもの、汚いもの、惨めなものと合うと、来る」

っていう状況を初めて体験したんです。

 

(以下、ネタバレあり!!!)

どれだったかな、

ほっしゃんの鼻からうどん入れて、

口から出すやつを

チェーンでやって

出演者皆チェーンで繋がるっていうシーンやったか

 

ローションまみれの

滑り台を

本当に怪我しそうになりながら

皆でのぼるシーンやったか

(チェーンとは別の芝居)

 

そのどちらでもなかったかも知れません。

 

とにかくおケツのシーンで、

 

レットイットビーだったか、

アメージンググレースだったかが、

流れて。

その瞬間

舞台上の醜い、汚い、惨めな人達が、(ごめんなさい)すっげえ美しく、輝き出したんですね。

少なからずね、ほんの僅か、ゼロに等しい人もいるかも知れないけど、もうちょびっとだけですけど。

本当にこの劇団が大好きで、お客さんはみんな観に来てると思うんですけど、ちょっとは、見下してるというか、下に見てしまってると思うんですね。人間として。

これはもう演出的にそうなってるから、仕方ないことなんです。お客さんがそう感じるのは、私も感じてましたし。もちろん。

でもね。

その美しい曲がかかった瞬間、舞台の人が輝きだして、すっげえ美しくなっちゃって。

鶴の恩返しで、襖開けちゃったときの、気持ち「えっ、鶴やったん?」っていうか、

もう神様じゃないけど、

「お前だったのか、全然気付かなかったぞ」

くらいの。

どっちも、全然違うけど。

 

見下してた人の正体を、美しい歌が照らして、輝かせてくれたんです。

今まで気付いてなかったけど、下に見てたけど、夢を諦めてしまった自分より、今も、追いかけてるか知らんけど、今、この瞬間に、色んなこと犠牲にして、費やして、作ったものを、「おら」って、ぶちかましている、向こうの方が、かっこいい、尊い

 

美しい歌に照らされてる間だけ、本当に美しいものが美しく見えました。

 

これが、私が遭遇した「美しい歌っていうのは、醜いもの、汚いもの、惨めなものと合うとすげえ輝かせる」です。

 

 

なんか、魔法みたいな。

凄く不思議な体験でした。

 

 

そして、相乗効果で、歌自体も、輝くんですね。

 

 

 

 

結論、本当に美しい歌って、そういうもん。

 

 

 

 

 

そして、私は、演劇をばっさり諦めました。

(今思えばね)

 

残念だけど、勝てない。

勝てないし、チープが過ぎる。

無理。

 

 

 

 

別の方法で勝負する。

 

 

まあ、あのおケツのシーンにはどうあがいても勝てないだろうなぁ。