マツコさーん。
ヘルプミー
何よ、あんたまだ悩んでんの、才能ないわよ、辞めちゃいなさい
どっちを?
会社も植木屋もどっちもよ!バカ!
そんなぁ。
取りあえず聞くわ。私、暇なの。
格好いいですね。
いいから話なさい。
この前部長と課長と飲みに行ったんです。
知ってるわよ、私はあんたの脳みそにいるのよ。
じゃあ、話さなくて良くないすか?
いや、あんたの脳みそがごちゃごちゃだから、はなさせてんのよ。バカ!続けろ!
(格好いい笑)また、いつもみたいな撃沈だったじゃないですか。
そうね。
向こうの言い分が、正しい。反論の余地なしみたいな。
世間一般では、あっちが正しいわよ。そんなの分かってたじゃない。嫁も、両親も、おばあちゃんも、嫁の実家も、焼き鳥屋の親父も。みんなそう言ってたじゃない。「甘すぎる、家族が困る、保証がない、年とってからでいいんじゃないか」
はい。
コラ!また何も言えなくなってる。なんか言え。
はい、さっき思ったんですけど。
なによ。
新たに部長に、やめとけと言われました。
はい。
あっちは、私の為を思って言ってくれてます。
はい。
で、ヘコみます。
はい。
これ繰り返してたら、死んでしまうぞ。
はい。
だって、聞いてないだけで、他の人達も99.999999%反対じゃないですか。
そうよ。それは知ってたじゃない。
ですよね、その度にヘコんで一回考え直していると、死んでしまうんですよ。時間的に。
うん。
しかも、別に賛成してくれるやつ見つかるまで、スタート出来ないってことじゃないし。
うん。
あいつは、何言っても聞かねーな。しょうがねーな。っていうキャラにならないとこれからしんどい、というかそうなりたい。そうなりたいです。
うん。でも、嫌われるわよ。はみ出しものよ。
嫌われる勇気ですね。本読んでないけど。
嫌ってくる人とは、一緒にいなきゃいいのよ。
そしたらひとりぼっちですね。
いや、何人かはいるわよ。面白がってくれる人が。変態が。
奥さんは?
知らない。五分五分もないんじゃない。
え?
あんた次第よ、バカ!
ひゃい!
何よそれ、気持悪っ。
あとね、さっき思ったことがもう一つあって
なによ。
言葉に出来るか分かんないんですけど、
言え。しろ。
はい笑。部長。反対じゃないですか。何でかというと、部長自身は、私の為を思って言ってくれているつもりだけど。そうじゃなくて、人間て集団生活から抜けていかれるの嫌がるんですって。
何かで読んだわけ。
はい。何かで。
ネットで、不確かな情報垂れ流さないでくれる。
はい。
で?それなの?さっき気付いたことって。
違います。
言え。
ほんまに暇なんですね。
うるさいわねー。殴るぞ。
笑。自分って、夢見がちだなと思ったんです。なんか、はずいけど
うん。まあね。
子供。とも思って。というか、ちゃんとした大人は、しんどいこととか、嫌なことを出来る、我慢できる。みんな本当はしたくないことしてるじゃん。それが偉いみたいな。
偉いか?って思って、というかそれが大人なら、俺は子供でいいって思ったんですけど。
よくあるやつじゃない。
はい。
大学生がよくなるやつじゃない。
はい。
それを改めて思った訳ね。
まぁ、そうですね。そんなの、おかしいと思います。
ほー。
あんた。
やばいね。
はい。
朝ご飯食べます。